宅配ボックスの設置・改修

宅配ボックスは、住民にとって便利な設備であり、防犯上のメリットもあります。設置を検討する際には、いくつかのポイントを考慮する必要があります。

新設時のポイント】

1. 容積率の緩和 築年数が経ったマンションで宅配ボックスを新設する場合、容積率の問題が気になるところです。しかし、平成30(2018)年9月25日の建築基準法改正により、宅配ボックスは容積率規制の対象外となりました。共同住宅の共用廊下部分も容積率の算定に含まれないため、安心して設置が可能です。

2. 防滴ボックス 屋内にスペースがない場合は、防滴タイプの宅配ボックスを屋外に設置することができます。これらは、タッチパネルへの外扉設置や、雨水が入りにくい構造、錆びにくい特殊鋼板の使用など、屋外設置に適した設計が施されています。

3. ボックス数量の目安 宅配ボックスの数量は、居住者の生活スタイルによって異なりますが、住戸数の2分の1を目安にすると良いでしょう。これにより、適切な数のボックスを用意することができます。

4. 資金調達の選択肢 宅配ボックスの設置には費用がかかりますが、リフォームローンやリースの利用も検討できます。これにより、初期費用の負担を軽減することが可能です。

【更新時に考えたいポイント】

1. 更新目安 宅配ボックスの更新目安は10年~15年です。この期間を過ぎると、新しく便利な機能やデザインを備えた宅配ボックスへの更新を検討するマンションが増えています。

2. ボックス数量の変更 コンパクトな荷物が増えている現代において、従来と同じスペースでも、ボックスの数を増やすことが可能です。これにより、住民がより多くの荷物を受け取ることができます。

3. デザイン性の変更 設置場所の雰囲気に合わせて、扉のデザインやカラーを選ぶことができます。高級感のある木製の扉も登場しており、デザイン性に優れているだけでなく、間伐材などを使用することで製造過程でのCO2削減にも貢献しています。

4. 最新機能の追加 更新の際には、新しい機能を持つ宅配ボックスを選ぶことも重要です。例えば、スマートフォンと連携することで荷物の到着をリアルタイムで通知する機能や、利用者が多いマンション向けに、荷物の自動仕分けシステムを備えたモデルもあります。

詳しくはマンション維持修繕技術者にご相談ください。

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