電気自動車(EV)の普及が進む中、マンションに住む住民がEVを利用するためには、マンション内に充電設備を設置することが必要です。しかし、戸建てと異なり、集合住宅での設置には多くのハードルがあります。まずはマンション維持修繕技術者にご相談ください。
【EV充電の種類】
EV充電は以下の3種類に大別されますが、マンションに設置する充電設備は主に「基礎充電」となります。
- 基礎充電:住居やオフィスなど、車を使用しない時間帯に充電。
- 経路充電:目的地までの移動の途中で充電。
- 目的地充電:ホテルや商業施設など、目的地で充電。
【設置手順】
マンション管理組合がEV充電設備設置を検討する際の手順は以下の通りです。
- EVの理解・説明
- まず、管理組合の理事会や住民に対し、EVのメリットや社会的な必要性、充電設備の必要性について説明します。これにより、理解を深め、協力を得ることが重要です。
- アンケートの実施
- 住民に対してアンケートを実施し、EVの利用意向や充電設備に対するニーズを把握します。これにより、設置計画の参考にします。
- 具体的検討・設置会社選定
- 充電設備の設置場所や種類、必要な電力量、設置費用などの具体的な検討を行います。設置および課金システムを提供する会社の選定も行います。設置会社には、工程全てを対応できる会社とできない会社があり、コストやサービス内容も異なります。
- 合意形成
- 理事会や管理組合総会で議論を行い、住民の合意を得ます。設置に関する重要な決定事項については、住民全体の同意を得ることが不可欠です。
- 補助金申請
- 国や地方自治体からの補助金を利用できる場合があります。設置費用を抑えるために、適切な補助金の申請を行います。
- 設置工事・課金システム導入
- 充電設備の設置工事を行い、課金システムを導入します。課金システムを導入することで、使用者に対して公平に料金を負担させることができます。
- 設置後の対応
- 設置後は、充電設備の維持管理やトラブル対応、課金システムの運用を適切に行います。また、利用状況を定期的にモニタリングし、必要に応じて改善を行います。
詳しい手順はマンション維持修繕技術者にご相談ください。